キチングラブ(カニガラ肥料)

植物に対する免疫機能の活性化

キチンはアセチルグルコサミンという単糖が直鎖状に連結した天然の多糖類です。セルロースの繰り返し単位はグルコースですから、互いに類縁体の関係にあります。キチンはカニやエビ、昆虫の外皮、あるいはキノコを含む菌類の細胞壁の主成分になっています。

多くの植物はキチンオリゴ糖を認識する受容体を備えており、シグナルの伝達を経て病害抵抗性が発現することが知られています。たとえば、イネはいもち病菌に感染すると枯れてしまいます。しかし、あらかじめキチン散布すると免疫機能が活性化されて、立ち枯れを抑制できます。このような効果はトマト、キュウリ、梨についても確認されています。菌類の細胞壁にはキチンが含まれています。植物はキチンを認識する受容体を自然免疫として獲得することにより菌の襲来に備えているのです。

キチンクラブとは

・20㎏入りカニガラ肥料でカニガラにゼオライト、苦土、ホウ砂などを入れブリケット造粒し微量要素を豊富に含んでいます

・カニガラに含まれるキチン質(多糖タンパク質)を餌に、有用菌である放線菌群が増殖し、フザリウム菌等の土壌病害虫を放線菌が分泌する酵素(キチナーゼ)により土壌の微生物環境を改善します

・土壌粒子の団粒化が促進されます

 

【施用方法】

10aあたり10-20袋、定植の15日前に施用

 

参考、引用

鳥取大学大学院工学研究科

多木化学

キチンクラブ